霊界に行ってみたら、○○なところだった…

ある日私に下った霊界からの指令。その日から、私はあの世とこの世を行き来して、霊界の問題を解決することで、この世の幸せをつくる旅をすることになった。

知らないうちに魔物に使われていたのね、私…の巻

「もう地獄から抜けたい」って、ばあちゃんは思ってない!?

100万年、大蛇に絞殺され続けても、ばあちゃんの罪は消えないの? ばあちゃんは、どれほどにひどいことをしたというの?? ばあちゃんは、大蛇の被害者じゃないの???

 

地獄って、不条理じゃん。あの世って、不条理じゃん。むちゃくちゃじゃないの~~!!!!

 

「だから、地獄っていうんだよ」と、静かにつぶやく、ミスターの声がした。そして、さらにその声は続いた。

 

「じゃぁ、じゃぁ、真実って何よ! 悟るって、どういうことよ!」

 

「ばあさんが、地獄にいたいと望んでいる。それが真実。そのことを腹の底からわかって、もうここから抜けたいと思うことを悟るというんだ」

 

「なによー、それ! わけわかんないわよー!!」と、私がキレたとき。私とミスターの会話が全く聞こえていないはずの大蛇が、ばあちゃんに喋りかけた。

 

「お前がオレを裏切るなら、お前の家族がどんな目に会うか…。わかってるよなぁ」そういって、ばあちゃんの顔を赤い舌でベロリとなめた。

 

「お前が呪いをかけた人々のように、財産を失って野たれ死んでもいいのか? 娘を売ることになってもいいのか? 何をしても運のない貧乏人になって、一生を終わってもいいのか?」

 

「いやです。困ります。私の子孫たちをそんな目に会わせるわけにはいきません…」

 

「だったら、どうする?」

 

「あなた様を神と崇めます。そして、子孫たちにもそれをしっかりと伝えます。あなた様のエネルギーが枯れないように、子孫を通して人々から奪ったエネルギーをあなた様に渡し続けます」

 

ガーン!!!!!!!

 

必死の形相で大蛇にそう伝えるばあちゃんを見ながら、私はとうとう本当のことがわかってきた。

 

母はいつも裏庭の「みぃさん」と呼ぶ、蛇神さまの小さな祠に、卵とお酒をお供えしていた。何かあると、その前で祈っていた。

そして、母も、私自身も、この人に腹が立つ!と、思い続けると、その人の人生が上手くいかなくなることを何度も経験していた。

私も…そうだったんだ…。と、かなり愕然とした。

 

新入社員だった頃「厳しい先輩がいなくなればいいのに…」と思ったら、その先輩はすぐに会社を辞めた。得意先の社長の一言が気に入らなくて「バチが当たればいいのに…」と思ったら、その社長の会社は3か月後に倒産した。

 

どちらも偶然だったかもしれないけど…、こうして白蛇の化け物を目の前にすると、とても偶然だとは思えなかった。

 

呪いだよね。私も蛇の呪いに加担してたんだ…。と思うと、なんとも言えない気分だった。

 

蛇とばあちゃんは、互いの欲望?の赤い血管が絡みあっていた。

ばあちゃんは今は、静かに長火鉢の前に座っている。

穏やかな、いつものばあちゃんだ。

 

私はそのばあちゃんと大蛇をリーディングモードで見てみた。

 

ばあちゃんの神棚とその向こうにいる大蛇から伸びた赤い血管のような木の根のようなものが、ばあちゃんの全身に絡みついていた。

首にも、腹にも、細い腕から、指の先まで。

胎児が母親とへその緒でつながるように、蛇はばあちゃんとつながってエネルギーを吸収していたのだ。

 

そして、ばあちゃんから伸びる赤い血管のようなものもあった。

 

それは…

 

なんと…

 

ばあちゃんの体と大蛇を繋いで、蛇の体に絡みついていた。

ばあちゃんもまた、蛇の霊力を欲していた。我ら子孫の幸せのために無くてはならないものと思っていた。

 

ミスターの言ったとおりだ。ばあちゃんはどんなにひどい目にあわされたとしても、大蛇の力をほしがっていて、大蛇とつながり続けることを望んでいた。

 

 

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赤い血管




 

地獄の住人たちは真実が見えない、聞こえない…の巻【11話】

ついに見てしまった、地獄の地獄らしい場面を

ばあちゃんは、たびたび蛇の化け物に痛めつけられていた。

その理由は…

 

 

特に、ない(-_-;)(-_-;)

 

どうやら、地獄とはそういうところらしい(-_-;)(-_-;)

 

蛇の化け物が気にくわないことをしたというわけではなく、ただの気まぐれでばあちゃんは蛇に何度も絞殺されたいた。

 

あえて理由をつけるとしたら…

 

蛇がばあちゃんをいじめて、楽しむ、つまり<快楽>のために、気まぐれに痛めつけられ、殺されるのだ。

  

やっぱ、やっぱ、地獄って…ロクなところじゃない~

 

 

と思った私に天の声が聞こえてきた。

 

「まぁ、地獄だからな。いじめて快楽を感じたい奴といじめられたい奴がいて成り立っておるのさ」

 

そんなバカな…。

 

いじめられたい奴なんて、いるわけないじゃない!!!

じゃぁ、なに? ばあちゃんは、蛇に絞殺されたいと願っているといいうの? それも、何度も何度も。

 

と、だんだん怒りモードになる私。

 

そして、ハッと気づいた。

 

地獄から抜け出す方法は? いつになったら、抜けられる?

えっ、この天の声、聞き覚えあるんだけど…。まさか、ミスター??

 

どっから、この声、聞こえているんよ~!?

 

 

と、思ったら、それはミスターがくれた護符からだった。

 

私の怒りはさらに倍増した。

「ちょっと、ミスター? もしかして、あなたが持たした護符って霊界カメラなの?」

 

「うふふ。やっとわかったかー。そのとおり!!大正解じゃ!!」と、護符からミスターの声が響き渡った。

 

が、しかし…。ばあちゃんは無反応だった。

もしかして…、ミスターの声は私にしか聞こえない???

 

「それも大正解じゃ!! オレの波動は地獄の波動じゃないからな。ばあさんも、蛇の化け物も、オレの声をキャッチできないのだよ」

 

そっか、そういうことか。

 

じゃあ、ということで私はミスターに、MAX怒りモードで質問した。

 

「どういうことよ! ばあちゃんが、蛇に絞殺されることを望んでいるとでもいうの?」

 

「そのとおり! またまた大正解じゃよ!ワッハッハッ!」

 

「笑い事じゃないわよ!! なんでなのよ! あんなに苦しそうなのに!」

 

「その理由の1つは、罪悪感の埋め合わせたな。 最初にばあさんを小突きまわした男たち。あれは、ばあさんが蛇の魔物の力を借りて、呪いをかけた相手じゃよ。

 

ばあさん、死んだら、私が呪った相手たちから仕返しされると思ったんだな。だから、いま、仕返しされているわけで、もっといえば、罪悪感を楽にするために、仕返しされることを望んでいるというわけさ。

私もこんなに苦しんでいるのだから、罪は帳消しになっていくと思いたいのだよな」

 

「じゃあ、いつか、ばあちゃんの罪はなくなって、自由になれるの? いつ? いつ、ばあちゃんは自由になれるの?」私は意外な出口を見つけた気分で、希望に胸を膨らませて聞いてみた。

 

しかし、ミスターの返事は意外なものだった。

 

「100万年、続けても無理だな。ばあさんが真実を悟ったときだけ、ばあさんは地獄から解放される。」と。

 

 

 

 

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光のもとへ




 

地獄にいる人は、何度も何度も死ぬ!? ヒぇー!…の巻【10話】

ばあちゃん、全力疾走で私の前に立ちはだかる

素順ばあちゃんの部屋で白蛇の化け物の存在を感じて、ショックを受けている私にミスターがえらく真面目な顔で言った。

 

「まぁ、現世にヤクザと呼ばれる世界があるようなもんさ。力があると思えば、それに引き寄せられていくの人間もいる。あんたのばあさん、藁にもすがりたいほどに、霊力が欲しかったんだろうな。

しかし、ヤクザの世界に足を突っ込んだ人間が、簡単に抜け出せなくなるのと同様に、霊界のブラックな力にすがった人間は、死んでからもずっとそこから抜けだせない」

 

聞けば聞くほど、私は暗くなった(-_-;)(-_-;)

 

どうすればいいのだろう?

「ミスター、どうすれば素順ばあちゃんを助けられますか?」

 

「ばあさんが、大蛇と縁を切ってもいいと本当に思えれば救える」

 

「えっ?あんな怖い化け物、誰だって縁を切りたいでしょ?地獄から出たいって、思うのが当たり前でしょ?」

 

「なら、なんで百年も地獄の6畳間にじっと座っているのさ。 縁を切りたくない理由があるんだよ。 そして、地獄から出たいと願ったこともないはずだ」

 

「ウソですよ。そんなこと!! 行って、ばあちゃんに聞いてきます!」と、いささか憤った私は、ミスターの部屋を出ようとした。すると、ミスターは、「待ちなさい!!」と、呼び止めて、これを持って行け!とお守りのような護符のようなものを私に渡してくれた。

 

 

その護符を首に下げて、私は素順ばあちゃんのところへ再びワープした。

 

ばあちゃんを気まぐれに襲う、白蛇の化け物…

 

通い慣れたばあちゃんの家。ばあちゃんは、私が来たとわかると「さっきはいったいどうしたんじゃ?」と、長火鉢の灰をかき混ぜながら、静かに聞いた。

 

私はばあちゃんに返事をしないで、スタスタと神棚に近寄り、白い塊のような霊体に手を伸ばした。

 

「や、やめて~!!」「何をするんじゃ~!!」ばあちゃんは、叫び声を上げて、すっころびそうな勢いですっ飛んできて、私の目の前に立ちはだかった。

 

「絶対に、触っちゃいけない。見てもいけない。おまえ、バチがあたってもいいのかい?」と、すっかり形相の変わった顔で、えらく早口で言う。

 

その顔は、怒りのような恐怖のようなわけのわからない感情で硬直しているように見えた。ばあちゃんのハァハァという荒い息が聞こえた。

たぶん、心臓は飛び出しそうほどに高鳴っていたはずだ。

 

どうして?ばあちゃんはなぜ、こんなに慌てるのか?いったい、この白い塊とばあちゃんの間に何があるのか?

 

私は目をつぶって、ばあちゃんの意識につながった。そして、ばあちゃんの記憶をリーディングし始めた。

 

「ギャー!」というばあちゃんの叫び声が聞こえた。大勢の大男に取り囲まれた、痩せた小さな体のばあちゃんは小突き回されていた。蹴られていた。

 

ばあちゃんの体は何度も宙を舞い、何度も転んだ。額や顎が切れて血が流れてきた。

 

やがて、いちばん大きな大男が、ばあちゃんを抱き上げて、抱きしめるような恰好になったかと思うと、大男は大蛇に変わった。

 

あの蛇だった。赤い舌でベロベロとばあちゃんの顔を舐めまわしていた。

そしてばあちゃんの体にグルグルに巻き付いて、締め上げた。

ばあちゃんは、息ができなくて「し、しぬ~」と、小さな声を上げた。

 

「死ねよ、さっさと死ねよ。ここは地獄で、お前はすでに死人よ。死んでも死んでも5秒で生き返って、また、絞められて苦しんで死ぬ。何度でも繰り返せよ。ハハハ」

 

と、蛇の化け物は高笑いをしていた。

  

私は、「そうか…。死なないんだ。いや、死ねないんだ。死んでも死んでも生き返る。つまり、死の苦しみがエンドレス!?」と、私は、ゾッとした。

ここは血の池でも、針の山でもないけれど、やっぱり地獄なんだ…と。

 

 

 

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あの世はどこにある?




 

霊界の魔物の力を借りたら、倍返しでは済まない!?の巻【9話】

【11話】いつになく優しいミスターに、なぐさめられた…

ご先祖様である、霊界にいるひぃひぃばあちゃんが信心してきた大事な霊体。これが、なんと白い大蛇だということを知ってしまった私。

とにかく誰かに話を聞いてほしくて、そして出来たら、どうすればよいかも知りたくて、ミスターのところへ向かって歩いていた。

 

ミスターの部屋の前に立ち、ドアをノックしようとしたその瞬間。ドアが勢いよく開いた。

「えっ??」と、驚く私に、ミスターは「なーんだ、そのシケた顔は? ブサイクがシケた顔したら、救いようがないなぁー」と、いきなりひどいことを言う。

 

しかし、その顔はいつになく優しい笑顔だった。

 

私は「ミスター…」と、呼びかけたとたんに、なぜか泣き出した。自分でもよくわからない。

  

魔物たちは願いの成就と引き換えに、何かを要求する

ミスターは私をソファに座らせた。私は、さっき見てきたことを話し始めた。

「地獄のばあさんのところに白い大蛇がいたのか…。まぁ、あんまり性質のよい霊体ではないな」

 

「そうですね。そんな感じがしました。でも、すごく願いを叶えてくれましたよ。あの蛇が叶えてくれてたのですよね?」

 

「まあな。願いは叶えてくれるだろうな。その蛇だけでなく、現世利益を約束してくれる霊体は多いよ。蛇はもちろん、狸やキツネもね。これらは、人間界でもがき苦しむ人々が、時として、藁をもすがるように頼ってしまう。不思議な力で、人の願いを叶えるからさ」

 

ふうーん。そうなんだ。願いが叶うんなら、いい神さまなのかも??と、ふと思った瞬間…

 

「おい!!お前、ある意味ありがたい神さまじゃん!と今、思っただろ?? だから、お前は浅はかなんだよ。まったく…!!」と、ミスターに叱られました(-_-;)(-_-;)

 

「これらの霊体は、もとを質せば、呪術の犠牲となった動物霊だったり、人の想念が作り出した魔物だったり。正神の元を飛び出したグレた龍や天狗だったり。まぁ、そういう源を持つゆえに、神や人を恨んでいるといってもよい。そういう霊体に願いを叶えてもらうというのは、まぁ、あれだよ。人間の世界で例えていうなら、ヤクザに用心棒を頼むようなもんなのさ。

 

例えば、まぁ、ないだろうけど…、お前をストーカーが追い回していたとする。警察に行って、いろいろ説明するのもめんどくさいし…、友達のその友達がヤクザの知り合いを紹介してくれて、ストーカーをどえらく脅して、撃退してくれたとする。お前のことだから、浅はかにも感謝するわな。」

 

「ちょっと怖いけど、ありがたいかも??です」

 

「あとあれだよ。友達にお金を貸したけど、なかなか返してくれない。それどころか、返せと催促したら、逆に脅された。腹が立つ~!懲らしめてやりたい~!の気持ちから、知り合いの知り合いだったヤクザにちょこっと脅してもらって、お金返してもらった。とかな」

 

「それ、スッキリしますよねー。ざまぁ見ろ!!みたいな」

 

「そのままで済むと思うか? いつ、逆に脅されるかわからない。それはヤクザも霊界の黒いエネルギーも同じだ。本当の神は、もちろん願いを叶えてくれるし、その代償を要求することは決してない。ところが、黒いエネルギーは、願いの成就と引換えに、何かを要求するのさ。タダで願いを叶えてくれるほど、甘い存在ではないということだ」

 

私は背中がゾゾゾーと震え始めた。足も震えている。

さっきの白い大蛇の目と赤い舌が、リアルに浮かびあがってきた。

 

素順ばあちゃんは何を要求されているのだろう?? この部屋から出られないと言っていたことと関係しているのだろうか?

 

魔物に取りつかれた。それが、我が先祖の実態だったようだ。

 

 

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暗い世界



 

不思議な霊力の正体で決まる、あの世の暮らし…の巻【8話】

地獄の6畳間に百年近く暮らすばあちゃんを、どうやって助け出す?

黄金のワイヤー、黄金のワイヤーとつぶやきながら、よくわからないままに日常の仕事に追われて数日が過ぎた。

素順ばあちゃんは霊界の薄暗いところ、波の音が聞こえる小さな部屋に今日もじっと座っている。

 

何度か彼女の部屋を訪ねてみたが、いつも話題はおんなじだった。夫の愚痴、息子への不満、嫁の悪口。私がこんなにしてやったのに、あの人はどうで、この人はどうで・・・、私はなんでこんなに不幸なのだろう。神さま、仏さまさえ、私の味方をしてくれん。あんなに信心したのに、こんなところへ・・・と言っては泣き出すのだった。

 

聞いているうちに、私の心は現世へとワープする。これとそっくりな感覚、ずっと私は体験してきたと。そうなんですよ、素順ばあちゃんの話の展開、うちの母とそっくりなんですよ。さっすがご先祖様!!!

 

愚痴の多さ、私は悪くないのに、なのに報われない不幸な人生。という展開もしかり、そこに絡みつくじっとり&ねっとりしたネガティブな感情とエネルギー。DNAのなせるワザか、それとも黄金のワイヤーでつながっている先祖の想念が、現世の子孫たちへに影響を与えるのか?たぶん、後者の影響、大きいんじゃないか?

 

そうつまり、私たちはつながっている。あの世の膨大な数の先祖や過去世の魂たちと。

そどちらも数限りないほどにたくさんの存在で、そして、現世の私たちは嫌がおうでも、その影響を受け続けている。

 

先祖が変われば子孫が変わる? 先祖が地獄から救われたら、子孫も楽になる? でも、どうやって、このばあちゃんを地獄から救えばよいのだろうか?

 

そんなことを考え続けながら、何度か素順ばあちゃんのところに通っていたら、ばあちゃん救出のヒントを見つけることになった。

 

ギョエーー!!!蛇の赤い舌が、私の顔を…た、助けて~!

 

霊界の素順ばあちゃんは、死後もずっと、自分が信心してきた神と呼ぶ霊体を大切にしていた。

それが何かはよく見えない。神棚のようなものにばあちゃんは祈りを捧げて、子孫の幸福と繁栄を願っていた。

 

子孫たちに何かがあったとき、助けたいという強い願いで祈ると、ばあちゃんはその時だけ、波の音が聞こえる空間を抜けだし、現世のひ孫、ひひ孫のところへ飛んでくることができるらしい。

 

そうして迷子になったひひひ孫(私の姪)を助け出したり、入学試験に合格させたりしてくれた。

 

ばあちゃんが、祈っている姿を後ろから見ながら、私は意識のスイッチを入れ、

チャネリングとかリーディングと呼ばれるやり方をスタートさせた。

 

その霊体は何?と、意識を合わせていく。白いもの…

ヌメッとした肌。やわらかい感じ…色の白い女性? いや、違う…

 

そう思った瞬間、私は、ギョエーーー!!!と大声をあげて、座ったまま飛び跳ねた!

 

だって…

 

ありえないよ…!!!!

 

白い大蛇が、いきなりドアップで登場して、赤い舌でペロペロと…私の顔を舐めそうだったんだもん!!

 

ばあちゃんが、何事かと振り向いた。

 

私はとてもじゃないけど、そのままその場にいられなくて、「急用を思い出したんです。とにかく、急いで帰ります!!!」と、転げるようにして、ばあちゃんの家を出て、ミスターのいる霊界映画村にワープした。

  

蛇だったんだ。ばあちゃんの霊体って。

白い大蛇か…。

不気味だった…。

あの蛇が、私たちの願いを叶えてくれてたの??

 

と、答えの出ないつぶやきを繰り返しながら、私はミスターのところへ向かってトボトボと歩いていった。

 

 

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「富豪への道」のカギは、あの世の先祖たちが握ってる…の巻【7話】

ミスターが冷たいから、瞑想してみると…黄金のワイヤーが見えた

ここしばらくは現世の仕事が忙しく、ミスターのお仕事ができなかった・・・。というのは実は言い訳。本当はどうしていいかわからなくて、後回しにしていたのだった。

 

で、反省してミスターに聞きにいってみた。

 

「しばらくご無沙汰していてすみませんでした。で、ミスター、私はどうすればいいのでしょう? やっぱりよくわからないんです」と、すがるように質問した私に対して、ミスターはたった一言「転がってくるもんは、石でもなんでも拾っとけ!」と、答えて、口笛を吹きながら去っていった。

 

石でもなんでも・・・って? 転がってくる・・・って?どこへ?

だーーーー、よけいにわけがわからん~~!!!!

 

と、爆発しそうになる心を静め、目を閉じてみた。

人の頭から無数の黄金のワイヤーが天へとつながっている様子が見えた。

 

細い細い絹糸のようなワイヤーが何百、何千という束となり、きらきらと輝いてまっすぐに天へ地へと伸びていた。どの人もどの人も、脳天にはワイヤーの束を有している。まるで臍の緒で母とつながれた胎児のように、人はあの世とつながっている。

 

そのワイヤーの先はどこにつながっているのか? 天国の人もいれば、地獄の人もいる。どちらにもつながっている人もいるだろう。

 

この世、つまり現世は混沌とした世界だ。現世に生きるうちに当たり前になってしまっっているが、清々しい世界も、高貴な世界も、逆に血みどろの世界もある。

 

そして、現世を生きる人たちは、どんな世界にも入っていけるけれど、「住む世界が違う」という言葉あるように、人は似たような人が集まる場に所属したがる。

 

友達を見れば、今の自分がわかるという言葉もある。貧乏人は貧乏人同士で仲良くし、富豪は富豪グループを作る。

酒飲みが集まる場所もあれば、事件を起こすような人が集まる場所もある。 

そして、そこに集まる人たちは、似たような雰囲気を持っている。そう、これがエネルギーだ。

 

あの世から届くエネルギーが、人の人生の行き先を決める!?

黄金のワイヤーを通して、あちらの世界から届いてしまうエネルギーに操られるようにして、人は自分の居るべき場所に所属する。

 

ということは…、結局、この世だって階層社会なんじゃん!!! ただ、境界がぼやけてて、行こうと思えば、別の階層にも行けるし、別の階層の情報も流れ込んでくるという違いがあるだけだ。

 

なぜ、違う階層に人は行かないのか? 繰り返しになるが、エネルギーが違うんだな。やっぱり。

 

不幸が当たり前になっている人と、ラッキーが当たり前になっている人は、顔の輝きも違うけれど、放っているエネルギーも違う。

 

その人の人生を左右するエネルギーが、黄金のワイヤーを通して、あの世から届いている?!としたら、人生を変えようと思ったら、あの世の先祖や過去世を変えるのが、早道なのだろうか??

 

もしかして、私ときっとつながっている、素順ばあちゃんが、地獄の6畳間を抜け出して、キンキラキンの天国に行ったとしたら、私のエネルギーも変わるのだろうか?

 

そして、私がこの世で属する階層も変わって、富豪の仲間に入れる可能性が生まれるの??

 

そういうことですか?ミスター?

 

と、聞いてみても…

 

ミスターは口笛吹いてどこかへ行ったままでして、返事は返ってきませんでした。ジャん、ジャーん。

 

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富豪への道

 

ここは地獄?ひぃひぃばあちゃんに会うの巻【6話】

ここは地獄か、極楽か!?

素順ばあちゃんが会いたがってる。そんな気がして訪ねていくことにした。目を閉じて、素順ばあちゃんのところへ連れていって~と、お願いしてみる。

 

ぼんぼりのような提灯のような明かりが灯る、空の階段を上っていく。星がきらきらしている。

そして、星空のスクリーンにいろんな場面が映し出される。嵐の海。ちょんまげの男性。昔の商家の台所。若い娘、若い男、子ども、坊さん。

そして、浜辺。静かに波が打ち寄せる浜辺。それを見たとき、瞬時に私はワープした。

 

暗い部屋。相変わらず、波の音が聞こえ続けている。そんなに広くはない。4.5畳か、6畳か。この部屋に素順ばあちゃんはずっと座っているようだった。

 

ばあちゃんの前には長火鉢。白髪の髪で曲げを結い、グレーの着物をきたばあちゃんは、お歯黒をしていた。

 

この前、ミスターが霊界は案外に不自由で、情報が届かないと言っていた。確かに…この部屋にはTVもなければ、電話もない。明治の頃から時が止まったような部屋だった。

 

そして、ここは地獄なのか? 天国なのか? 

鬼はいないし…、血の池もない…  が……

 

暗いんだよね。なんとなく。そして、ちょっと寒い。

地獄なのかもしれないなぁ…と、ちょっと思った。

 

ひぃひぃばあちゃんとついに会ったぞー!

「素順ばあちゃん」と声をかけると、ばあちゃんは目を見開いて「おお、おお!」と声にならない声を出した。

 

「おお、おまえがそうか? 孫の林太郎の娘の十代子の、その娘というのがおまえか?」「そうです。はじまして」というと、すでにばあちゃんは泣いていた。

 

「わしはなぁ、ただただ店の再興を願っておった。それだけじゃ。自身に霊力があるなどと、大それたことは思ったことはないが、不思議とわしの願いは神様によく届いた。わしが祈ると、願いが届いて大勢の人が喜んだ。

しかし、あるとき人の不幸を願ってしまったんじゃ。恨みを晴らしたいというその人に同情して、その人をひどい目に合わせた人にバチが当たることを願ったんじゃ。」

 

えっ、素順ばあちゃんって、霊界仕置き人??と、私は一瞬思ったが…。

ばあちゃんは、もう自分の話に夢中で、相変わらず泣きながら話を続けていた。

 

「わしの願いはよう効いた。バチが当たることを私に依頼した人は、とても喜んで、わしにお金をたくさんくれた。こんなふうに金を稼げば、店が再興できると思ってしまった。

そこから、わしの不徳は加速度を増し、こうして、この暗い狭い部屋から出ることもできん身となったんじゃ」

 

ばあちゃんは、さらにオイオイと泣きながら、話を続けていった。

もう、涙と鼻水で、顔はくちゃくちゃだった。

 

やがて、わしの不徳のせいで、息子の乗った船が沈み、残った家督の全てを失ったことを知ったときは、命を絶って息子に詫びたいと思うたがのう・・・、命を捨てることもできずに、もんどりうつほどに自らの罪を悔やんだもんよ。」

 

 と素順ばあちゃんは力なく笑った。ぐちゃぐちゃの顔から、お歯黒が見えてちょっと怖かった…。

 

ああ、やっぱりここは地獄なんだなぁと、わたしはしみじみと思った。子孫としては、ちょっとつらかった。

 

「よう、来てくれたのう。また来てくだされよ」という素順ばあちゃんを残して、私は現世へと戻った。

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海辺の風景